高齢の母の引越しにあたっては、自分の引越し以上に手間がかかりました。今はネットでほとんどの手続きが済むはずなのですが、母がメールアドレスを持っていないし、スマホも解約してしまったので、コールセンターに日中、電話をして手続きをする必要があります。ただ、こうした手続きはコールセンターのスタッフからいろいろ尋ねられることもあり、母だけで対応するのは難しい状況にありますが、私だけで済まそうとすると、必ず契約者本人が電話口に出て了承する必要があり、日中に実家に行き母と一緒に手続きの電話をするのも、一苦労でした。
また、水道やガスは比較的簡単だったのですが、電話は、父がネット利用の光回線を契約していた名残でひかり電話になっており、電気も新電力会社と契約しています。これらの会社の変更手続きも、何がどのような契約となっているのか、父が管理しているIDとパスワードがわからなくなっているため、手探りで連絡するしかありませんでした。ひかり電話については、電話のみの契約はあまり意味がないとのことで、コールセンターの担当者の方から、より良いプランに変更頂いたのですが、とにかく説明が長くて、いろいろ気が急いている私は、つい「はい、はい!」と生返事をして説明の先を急がせてしまいました。
自分のことでない分、手続きに不備があると、まずは私が電話し、ただ契約者本人ではないので母に電話に出てもらい、その後の手続きの委任の同意を取り、再び私に代わって電話を続ける、些細な記入漏れでもすべてこの手順が必要になると、だんだんいい加減にしろという気持ちになってきます。
あと、役所とかから母あてに送られてくる様々な郵送物も、中身を見ると、注意書きが満載であり、特に記入して返送ください系の郵送物は、よくよく読むと変更がなければ自署して返送すればよいだけなのですが、変更の場合にそれを証明する書類の添付について延々と記載されていると、それも送らなければならないような気持ちになります。保険料の還付とか、100円程度のことに往復の郵送料や書類への記載の手間がかかることもあり、このへんはデジタル社会といっても、本人確認を厳格に行わないと進められない手続きは、昔と変わらないのだなと思います。
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