霧が晴れないうちに

 カオスな状況下においては、当然ながら、どこへ行けばいいのか、確信を持てない。現在立っている場所だけが確実であって、足元すら覚束ない状況であれば、とりあえず今日はここに留まろうという気持ちになるのは当然で、言い訳もいろいろ用意できる。それは、全責任を負いきれないとか、生活はどうするんだとか、家族のこともあるとか、何が現状に不満があるのかとか、できない理由の方がはるかに簡単だ。

 とはいえ、カオスな状況はチャンスでもある、十分な財やポジションを確立し、今後もお金の心配をする必要がないシステムを構築していれば、カオスな状況から身を離して、さらに保守に回ることは可能だが、そうでない場合は流動化が進む中で浮かび上がるチャンスである。底にいる場合は上がるしかないので動けるが、中間層にいる場合は判断に迷う。僕自身がまさにその中途半端な中間層にある。

 おそらく、3年過ぎれば霧は晴れ、そこに失望があるのか新たなフロンティアが拓けているのかわからないが、新たな秩序が確立されてしまうだろう。熱が冷めた状態での革新といったところが着地点だと考えるが、そこで動き出しても、食い物にされてしまうだけ。今のカオスの中でリスクを取ることが、イニシアチブを取ることができる第一条件と肝に銘じ、後戻りせず、今は自分の信じる道を進んでいきたい。

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