恐れのない組織が理想だが、現実の厳しさゆえに恐れることは毎日のようにある。恐れの裏返しに必ず怒りがあるわけではないが、想像力により萎縮することはある。ただ萎縮がない人間は周囲からの締め付けが厳しくなる。自分が苦しんでいるのに隣で平然とされるのは面白くないが、かといって辛気臭い顔をしているのはわざとらしく思われる。いろんな人がいるし、人の立ち位置は2年もあれば十分地殻変動があり得る。誰に対しても丁寧に対応し、その時々の相対距離による上下関係を絶対視しない。組織上の上下関係がある場合はその秩序に従い行動することは大事だが、特に上位にある場合はその権限を自己の力と同一視しないこと。上下関係は緊張関係にあり、友人となることは難しいが、価値観を共有することは可能。ロールモデルを目指す以上は、無理に力を行使せず、かといって判断から逃げずという、これも平行棒の上を歩くようなバランス感覚こそ肝要である。
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