週のはじまりはエンジンが暖まっていないため、週明けに困難事案が待ち構えているのは、宿を出発したらいきなり急坂車線を登らされるようなもので、宿の中から見るだけでうんざりする。その点、宿から見る行く手の道のりがなだらかだと、穏やかな気持ちで職場に行くことができる。もちろん、急な雷雨などはよくあることだが、日中の「場」の力は気持ちを補強するし、協業、協力できることの効能は大きい。ただ、休日のように、心理的に無防備な状況では、うんざりする気持ちだけでも、内面にダメージを受けることになる。そのため、行く前から気持ちが重くなるような事案を週明けに抱えていると、週末の土日も含め、自分の自由な思索や学びにも集中できず、トータルコストは非常に悪い。基本的には、困難事案は金曜日までに解決し、あるいは週明けに持ち越すにしても協業、協力によって解決の道筋だけは立てておく、それは事案に直面する立場、事案の相談を受けてその解決案を練り上げる立場、最終的に判断する立場、いずれのポジションであっても事案は先送りにせず、少なくとも週内に片づけるべきである。
また、月曜日や火曜日だと、早く平日が過ぎてくれないものかと思うが、そういう思いで一日一日を過ごすと、解決が先送りになり、週の後半に懸案が積み残されてしまう。それに日を無為に過ごし、週を乗り越えたことだけに安堵していると、一月は過ぎ、仕事がきついとこの一年を乗り越えればとあまり現実を見ないように過ごしていると、人生はあっという間に終わってしまう。そこに学びが少ないと、あらまほしき自分に成り変わることもできない。きつい局面もあるが、微差を積み重ねることに持てる力を使っていきたい。
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