高齢者の一人暮らしの食事というのは作る意欲も、食べる意欲も湧かず、食事量が減り、健康状態が悪化するということはよくあるようです。このへんは、一人暮らしになった母も自覚して、食欲はなくても食べるようにしているようですが、火を使うと火の不始末が不安で、食材を買ってきて調理するのも面倒で、どうしてもコンビニ弁当中心になってしまうようです。
日々の食材の買い出しは、近くにスーパーがない限り大変だと思います。今の母の住まいは裏にスーパーがあるのですが、こだわりの食材で作ったお惣菜やお弁当が多く、何というか、生協系のスーパーらしいので、長らく普通のスーパーを使い慣れた母には、イマイチ食指が動かないみたいです。
使い慣れたブランドの調味料とか、お惣菜が売られているお店が良いようで、大手スーパーのようにプライベートブランド中心の品ぞろえも気に入らないようです。幸い、バス通りがすぐそばで、バスの本数は毎時15本ぐらいはあるようなので、バスに使い慣れれば、ある程度、母の求める条件に近いスーパーに行くことができるようになり、そうした面でのストレスは軽減されたようです。
多くの高齢者は、宅配サービスを利用しているようですが、これも自分で品物を選びたい母にとっては気に入らないようで、何かお仕着せのレシピに基づいた食材が届くのは、自由がなくなるようで嫌なようです。
いろいろ注文が多く、容易ではありませんが、80を過ぎて人生において大きな楽しみであるはずの食にこだわりがなくなれば、生きる意欲が減退しますので、なるべく自立を促しつつ、適切に生活をサポートしていきたいと思います。
コメント