閉店する大規模商業施設

 今日は久しぶりに会う人と、東京郊外のターミナル駅で待ち合わせて大規模商業施設のレストランフロアで食事をすることになりました。この商業施設は来年に閉店することが発表されており、なかなか行く機会がないので、今回行ってみようということになりました。僕にとっては高校時代に通った予備校がある場所で、当時は駅の両側に大規模商業施設が立ち並び、大型書店が複数あって、僕にとっては何でもある街でした。今や通っていた二つの予備校は別な運営主体になり、昔からあった大型書店は後発の大型書店に押されたりはしていますが、比較的都心に近く、今でも駅周辺の再開発で周辺人口は増えているため、街の活気は維持されています。そのため、今日行く大型商業施設が閉店を発表したのは意外に思いましたが、建物は借り物のようですし、街のトレンドを牽引していた時代が過ぎ、役割を終えたということなのでしょう。実際、レストランフロアを探してみると、商業施設のウェブサイトでそれぞれの店の紹介はしているのですが、メニューや口コミを調べようにもリンクが張られておらず、いちいち店名を入れて検索する必要があり、こういうところは不親切だと思いました。今は口コミサイトとかで店を比べて、良さそうなところに行く、多少場所がわかりづらくても経路検索で何とか行き着けるので、商業施設に入って、さあどこにしようか、決めるというパターンは少なくなっているように思います。閉店するから、こうした点も力が入っていないのかもしれませんが、ただ、こうしたウェブサイトのつくりなど、いくつかのマイナス面の積み重ねにより、かつては街のシンボルであったこの商業施設から、少しずつ客が離れていったのかなと、往時の隆盛を知る者としては、少し寂しくなりました。

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