落ちる滝が先にある人生

 人生を川の流れに任せる船にたとえ、その川の先には滝があって、船は必ず滝つぼに落ちる。人生のあらゆるものは船の中での出来事なので、心の底から楽しめない、というを聞いたことがあります。船の中からは滝の位置を見通すことができないので、自分がいつ落ちるのかを予測することは難しいのでしょう。では滝に落ちることを回避するにはどうするか、そこが大事なのですが、自分の理解において論理の飛躍があり、滝つぼは回避できないし、いつ落ちるかはわからない以上、自分にできることは、いつ落ちてもいいように覚悟を持つしかないのかなと思います。根本的なところに救いがない人生もしんどいんですけど、見えない滝を見据えてそれを思い悩むのも大切な生の時間の空費のように感じます。川を進むことが人生で、滝はその道程において不可避な「死」であるなら、死を乗り越えることは肉体的にはできず、ただ、精神的に乗り越える境地に至るということでしょうか。

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