新聞を定期購読する世帯、いわゆる新聞購読率は2020年で6割程度で、10年前に比べ2割以上も減少しています。特に30代と40代の減少が著しいようです。ネットでニュースはリアルタイムに手に入るし、スマホやっていると朝、新聞を読む時間もない。それこそ20年ぐらい前までは、電車内で新聞を読んでいるひとを多く見かけましたが、最近はほとんど見かけません。僕自身は独身のころから四半世紀にわたり日経新聞を購読しています。途中で購読をやめようかと思ったこともありますが、それは経済的に追い込まれた最後の手段と考えています。ただ、新聞を取るとしたら日経新聞一択かなと思っています。日経新聞は経済面は充実していますが、素人目線の記事であることが多く、特に自分の専門分野については、しばしば論点がずれているので、苦笑しながら読むこともあります。ただ、文化欄は面白いですね。特に朝刊の私の履歴書の隣にある文化欄と、夕刊の文化欄や各種コラムは秀逸なものがあると思います。新聞の効用は、自分の関心領域の外にあることについて知見を深められる点でしょうか。ネットにも同じような情報は探せば見つかるのだと思いますが、情報の海の中から探し出すには検索のとっかかりがないとどうにもなりません。言ってみれば「飛び地」の知識を得られるのが新聞であり、その飛び地を橋頭堡に周辺知識を吸収していくことで、人生は深められると思います。
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