検索という言葉

 「検索」という言葉、おそらく1980年代まで遡ると、図書館で求める本を探すための索引目録や、ワープロで文章の中から特定の単語を探し出す、そうした行為を指したように思う。情報収集の手段としてネット検索が主流になり、検索サイトがその主役の座を担うようになると、インターネットの世界にある、一個人からすると無限で無数といえる情報の海からお目当ての情報を探し出すための行為を指すようになり、ネット前時代の「検索」については忘れ去られてしまった。とはいえ、検索は何かを志向しなければ、情報を手に入れることはできない。自分が不知の情報は関連ワードで引っかからない限りは決して姿を現さない。そういう点で、受け身で不知の情報が入ってくる新聞にはまだ価値があるとは考えている。

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