一人の生活に慣れる

 結婚して夫婦になり、子供が生まれて家がにぎやかになり、しばらくは家庭のにぎやかさが当たり前のように思えてしまう。そのうち、子供が育って出て行って、夫婦二人になり、やがてどちらかが先立ち、一人になる。かつて、親元を離れ、一人で生活していたことがあったとしても、連れ添いが減っていくのは寂しいことだと思います。今、自分の母がそういう局面に立っており、気持ちの整理ができないでいます。ただ、親子とは言っても、4半世紀以上も別々に生活しているので、生活のリズムとかは違ってきており、時々、実家に泊まっても、ストレスを感じることがあります。同居というのは食事の嗜好とか生活サイクルが全然違うので、難しいでしょう。今は比較的近くに住んでいるので、なるべく顔を出すようにしていますが、繁忙期になると、それも難しくなってきます。デジタル機器も基本的に使えない母にとっては、リアルか電話かの2つしかコミュニケーションの手段がない。最近は、電話はほとんどすることがなかったのですが、この1カ月は携帯電話をよく使うようになりました。死別により一人残されるということは良くある話だと思いますし、その解消法みたいなものもよく描かれていますが、どれも対処療法的なものが多いです。結局、自分がフリーの度合いを増して、日中は親と、朝晩と休日は家族と、過ごすようなライフスタイルを確立することが、一番の解決策なのかなと思いますし、そのことは自分として前々から志向していたので、そこに向かって加速させていく、これは元々、先々の自分にとっても必要なことであったので、前向きの文脈に捉えて、糧としていきたいと思います。

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