焦らずに

 取っ掛かりがなく、何か目の前のことを猛烈にこなすでもなく、時間の余裕があるのにその時間を成果に結実させられずに、表面的には平静を装いながら、実際のところは焦りを感じつつ、この二日間を過ごした。直前に迫る試験はあるので、そこへ向けたコマ切れの時間活用はある程度できているし、それを橋頭保に勝負に出るという路線は変更の必要はないと思う。夜明け前が一番暗いというが、自分は夜明け前に至っているのだろうか。ロールモデルがないから、相談もできないし、草むらの中の道なき道を切り開くような不安がある。その先に僕は何を求めるのか。単なる妄想であって、実現しないのではないか。そういう思いは向かわせる気持ちを萎えさせようとする。

 元来た道を引き返し、ある程度、先人の真似事をしてそこそこの果実を得る、かつかつの生活で確定させることも心のどこかに残りつつ、やはり2年前にパラダイム・シフトがわが身に起こったことは、単なる中断ではなく、方向転換への後押しであったはずで、そこからの試行錯誤こそ、草むらのなかに立ち入って新たな出口を探すことであり、少し、視界さえ遮り、日差しも差し射ることのない状況からは脱出している。その先に池があるだけかもしれないが、そこはブルー・オーシャンにつながる川の流れ出るくぼ地かもしれない。ここまで来て、さすがに悲観はなしであり、前向きな気持ちで、まずは目の前の試験の弱点をつぶしていきたい。

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