結局、組織の中でも自分のやりたいことを実現するには、自分という商品を営業活動により売り込んでいくしかないと思う。組織自体が5年や10年は持ちそうでも、組織でしか仕事をできないのはリスクだし、組織のいいように使われてしまう。ある程度の年齢までは、そういう使われ方も受容してもよいかもしれないが、どこかで専門性を高めることは必要。これまでは調整力だけで評価されていた人もあって、むしろ幹部はそういうタイプが多かったが、そういう人たちは滅私奉公の末に地位を手に入れており、後進のロールモデルにはなり得ないように思う。難しいのは、単にスキルがあるだけでは、それが社会的に高く評価される資格や、高い語学力であっても、組織内で「そこそこ」の評価しか得られないことが多いことだ。結局、そういうスキルは単体ではあまり役に立たない。物事を進めるには多くの人材とつながっていることが基本で、あとは段取り力、そこにスキルがあれば説得力はあるというもの。外部との関係性においては、目に見えるスキルはわかりやすいフラグなので、その後の実行性が担保されていれば、外部との関係も加速するだろう。自分としてはロールモデルを作る気持ちだが、ロールモデルの先行者利益は誰もが手にできるわけではないので、ブルーオーシャンを見出して、自分の活躍の場を見出すことは、後進には当然求められる。ただ、ロールモデルが示せれば、人材確保には有用だし、一般的にキラキラしている業界ではない分、希少性も見出せるだろう。
コメント