宝くじのような極小の夢物語でなく、ここではないどこかへ、といった手前成功譚でもなく、今の自分の実力を棚卸をしたうえで、長期の生存戦略を夢想し、その前段として、次年度の異動において組織内でいかにアピールして、夢の延長線上に自分というコマを持っていくかと考えると、悩みはよりリアルになる。2年後のコミットメントは今の実力からすると笑止であろうが、なればこそ公言しないとその目標到達はより遠いものになるだろう。年齢的なことは普段から言わないことにしているが、とはいえ内面ではそれは現実として認識すべき事項で、そこを踏まえるとこの2年で一つの大台を超えるため、将来の可能性に対する期待は大きく低下し、これまでの経験値の統合を求められることになる。
あとは組織の上長の懸念がある。保守的なうえに政治的に強い上長となった場合、独創的な動きはすべて封じられかねない。とはいえ、組織の名において物事を進める以上、組織にその責任が及ぶわけであり、そこは上長の懸念をある程度、払拭したうえで、自分のやりたいことを進めなければならない。夢の実現、好きなことをすると言っても、そうした組織人としての役回りを宿題として片付けて、はじめて実現できるものである。ぶつかりながら物事を進めると、楽しみにも集中できないし、長期政権化も後押ししてもらえない。人事は上長にあり、ただ、その場所に行くだけではなく、そこに留まり続ける努力も必要。今日、ここで書いたことを肝に銘じ、夢に向かって進んでいきたい。
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