今日は市の中心部の大型商業施設まで、息子と一緒に買い物に出かけた。自分この本探しの買い物についてきてもらうのがメインだったが、こういう場合、これまでの息子の行動なら何か買ってもらうことを求めるはずで、それを先に済ませようと考えた。しかし息子に聞いたところ、今は欲しい本はないという。また、書店以外のお店も見て回り、最後にはプラモデルがあるようなところにも行ってみたが、あまり執着することもなく、何も買わずに家に戻ってきた。
非常に親ばかながら、息子も成長したなと感じる。欲するところなければ、無理に何かを買おうと、現場で頭をひねるのが常であったところ、今回はそういう無駄な作業をしなかった。親に頼るところはまだまだあるが、確実に自分の道も見出そうとしている。上の娘のような、机にしがみついて飽きずに学習するといった根気良さは見られないが、宇宙論的な話は、非常に興味があるようだ。主婦業をお願いしている妻に勉強の監督を任せて、最低限の読み書きはマスターしてもらわなければならないが、宇宙論についてはかみ砕いて教える必要があると思っている。地球は絶望に覆われてはいないが、いろんな意味での格差が固定化し、再生産が行われ、とりあえず勝ちを取りにいかないと、その格差の下層に置いてきぼりにされかけない危機にある。
全方位に対する配慮は組織内部でさえ格差を生み出している。武器もろくに与えられずに戦いをしている現場の人たちがある一方で、社会の上澄みのテレワークを模倣してただ生産性だけを下げている職場も多くある。どちらにも対外的にしかるべき理由はあるが、戦友が苦しむ中で、あえて上澄みの者たちの真似事をやるべきでない。そこを叩かれる覚悟なくして、首長などつとまるはずがない。
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