昨日は久しぶりにさまざまな出来事があり、日中はその対応に追われていた。僕のメンタルがイレギュラーな事態への連続的な対応、言い換えれば泥縄式の対応への耐久性が落ちているため、基本的なスタンスとしては、転ばぬ先の杖を用意するべく、周囲の状況を早めに把握し、来るべき対応を頭の中で思い描いている。ただ、今のセクションが明確なミッションを持ちその実現に向けて計画的に取り組みを進めるというより、各セクションで対応が難しい事案について、往々にして残された時間が限られる中で、「何とか」対応することを求められる。そういう事案だから、まともに考えると妥当な解決策はないし、百歩譲っても、残された選択肢にろくなものがない。そういうことが多い。ここまで事態をこじらせた「誰か」に文句を言いたくはなるし、他に解決を委ねたくもなるが、後ろを振り向いても壁しかないし、前には乏しい材料しかない。経験によって乏しい材料でも何らかのものは作ることができるし、化粧をほどこすことである程度見られるものになる。組織の中では多くの場合、振り向いたら誰かがいるものだが、それは組織の形式的な最終責任のかたちであって、日常の業務において、僕の場合は振り向いても頼りになる人がいないか、いたとしても僕より多忙で頼れる状況にはなかった。これは、僕自身が任されている、あるいはその時の上席者よりは対処に手慣れていたと言えなくはない。きついが、そこまで引き上げてくれた組織と先輩には感謝することなのだろう。とはいえ、泥縄がきついのはあまり変わらないので、僕は暇さえあれば杖を作り続け、急場は既製品の杖でもってかわして時間を稼ぎつつ、杖をカスタマイズして個別事案の解決に用いていく。これがどこまで生産的かはわからないが、こうした組織内の役割を担いつつ、処を得るための微差の積み重ねにつなげていければと思う。
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