組織で仕事をしていると、自分の担当業務には直接関係せずとも、属するセクションが多忙になってくると、それに引きずられてなかなか帰れないということがある。今の職場において、一週間前には「おそらくこの日は平和であろう」と見込んで予定を入れても、一週間の間に確実に何らかの案件が入り、優先順位の低い元々の予定は飛ばされてしまう。前日にやろうと決めたことさえできないことは多い。職場は元の場所から動かないので、何かそこに振り込まれてくるような印象を持つが、むしろ時間軸を前進している巨大な乗り物のようなもので、時間軸の先には様々なイベントが待ち構えている、しかもそれらは近づいてみないと気が付かない。シューティングゲームのグラディウスのような感じで、反射神経を求められる。ただ、一年間で一周して元の場所に戻るというルールではあるので、年間のおおよそのスケジュールは決まっているから、敵が多い場所なども予測できそうなものだが、ここ数年は様々な突発イベントが発生し、想定外の敵に悩まされることになる。年間を通じた自分の持てる力の配分みたいなものは、何となくイメージはしていても役に立たない。常に持てる力で乗り切るしかない。回復ターンは短いので、グズグズしていると回復をせずにギリギリのゲージのところで戦い続けることになる。
そういう常在戦場においては、周囲が繁忙している状況であっても、自分の持ち場において戦闘が行われる見通しがない、あるいは即座に対応する必要がない。自分がいなくても部下で対応可能といった場合には、そこは回復ターンとして使わせてもらう、それぐらいの気持ちの強さが必要となる。当然、そこには、自分の持ち場での戦闘については、きちんと実績を上げていますよと示すことが必要である。そこに工夫が求められる。人は自分が大変な中で誰かが楽をしているように見えるのは面白くないものだ。だから、そうやって自分もあなたにできないことをやってますよと、組織の上長にはアピールすることも、組織で生き残るためには重要であると思う。
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