デスクワークにおいては説明資料の作成は日常茶飯事であるが、1枚の紙を作成するにも、関わった人々のさまざまな思いを反映させつつ、繰り返しの表現を避け、わかりにくい内容をかみ砕き、かつ、全体はコンパクトにまとめるとなると、計算された自然な配置の中に過不足なく情報を盛り込む、一種の庭園技術のようなものが求められる。庭園のように多くの人の目を楽しませるわけではなく、くだらなく思うこともあるが、すべての情報を共有していない関係者の間で何となく合意を得るには、合意を得ようとする側の努力が必要である。それは、意思決定の上層ほど一つの事案に使える時間と認知力が減るため、必要不可欠な情報を取捨選択したうえで紙に載せ、それを上手に料理した、修文の結晶たる資料を提供することが求められるわけで、そこを怠ると結局手戻りが多くなる。そうした合意形成の作業のために深夜帰宅となり、今朝も調子が良いとはいえないが、とはいえそうした作業は必要であるぐらいの立ち位置にはあり、もう少し気合を入れて詰めるべく、今日も早めに出勤したいと思う。
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