僕は表面上はごくノーマルに見えるゆえに、ふだんは見えないに持つマイノリティーの部分は、僕から相手に伝えない限り、気づくことはありません。厳密には分けられないのですが、公的な面の僕と、私的な面の僕があって、どちらを見せるかで、相手を区分していることになります。とはいえ、この2つの境界は、周囲の人は自覚することなく超えることができます。僕との最初のコンタクトは、公的か私的のどちらかであったり、二つの面を持つ前の僕とのコンタクトであったりもするわけですが、その関係性が安定的であれば、同じ面を見せていればよいのですが、関係性が変化して、親しくなれば、両面を見る機会が生じることもあります。あるいは、何かのきっかけで、これまで見てきた面とは別な面を見ることになります。
これは意外と難しい問題で、僕自身は、こうした自分の使い分けを十数年続けてきて慣れており、積極的に僕から発信する必要はないんですが、急に別な面を見せる必要があったとき、どうしようかと思うこともあります。それでも話をすれば、最初は少し驚かれても、まあ、そういうこともあるよねとなりますし、相手にとっては自分のことでないし、それによって僕のマイノリティーな面を知ることになっても、それで関係性に影響を与えるほどでもないため、また、僕から聞いたことを忘れてしまう人もあるようです。
昨日はいわば、一期一会の人から、僕の別な面について問い合わせがあり、それを答えて相手も、なんとなく事情を理解したようですが、思えば相手にとっては当たり前でないわけなので、事務的な話ゆえに、今後は、その辺の事情のわかるものをちゃんと提供したほうがいいなと、思いました。マイノリティーな面を当たり前のように、「普通の人」に理解してもらうのは、自分が相手の立場に立てば簡単ではないわけで、そこは、マイノリティーとしてのたしなみとして、理解が必要な場面は横着せずに丁寧に対応するようにしたいと思います。
ただ、今後については、僕の2面性を統合していく方が、これまでのリソースをより生かせるようになるので、そこは自分が慣れたからそのままでいいとせず、最初から看板を掲げていく、というやり方もあるのかと思います。
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