ブログ開設まで

僕は大学卒業後、そのまま勤め人となり、職場内で数年おきに異動して、年齢相応にステップアップしていく、見方によっては順当な、サラリーマン人生を送ってきました。会社等に勤務しながら、ブログを書いている方も多くおられるようですが、自分にとってブログというのは、貴重な情報源という認識であり、自分がブログを書くことは、これまでは考えたことがありませんでした。そういう僕がなぜブログを書こうと思ったかと言いますと、現在の勤め人生活、どんなに組織のために尽くしても、組織において職責を与えられて仕事ができるのは、ほとんどの人が65歳ぐらいまで、定年延長とかはあるのかもしれませんが、立場や権限がそのままで多くの人が65歳とか70歳まで居座るのは、無理があります。一方で人生は100年時代とか言われるようになっていて、仮に70歳まで働けるにしても20年以上は人生が残っていることになります。それに、60歳を過ぎれば体力的にも精神的にも無理がきかなくように思いますので、どうしても組織における役割は小さくなっていくし、そうでないと下の世代は困ってしまいます。そういう中で、ブログを発信し、価値の提供をすることで、その時々の心身の状況に応じて、自分なりの役割を社会の中で果たして、かつ、生活の糧ともしていきたいと考えた次第です。もちろん、何もないところで突然思い立ったわけでもなく、きっかけがあったのですが、それはおいおい、お話しをさせていただきたいと思っています。

 さて、ブログを書くとなると、事前の準備が相応に必要だということがわかりました。それは、レンタルサーバーの準備とか、ブログ作成ツールとしてのワードプレスの使い方とか、そういうのもあるのですが、やはり一番最初に決めなければならないのは、自分が何者であって、その立ち位置から何を発信していくのかということです。最初のところで、ブログを実名で発信するのか、匿名で発信するのかという問題がありました。個人の力量で生きている方にとっては、実名のほうがずっとメリットがあるのだと思いますし、その方が記事の信頼性が高まると述べられている方もありましたが、私の場合は個人の力量で生活をしているわけではないことから、ペンネームを使い、情報発信していくことにしました。もちろん、匿名だからどれだけ荒れても荒らしても構わないとは思っておりません。私にとっては大事な箱庭空間であり、長きにわたって育てていきたいと考えている場所です。もしこの先、自分の家族、友人、知人を、この箱庭に招くことがあっても恥ずかしくないように、また、私自身のリアル空間での立ち位置が変わり、個人の力量で勝負できるようになれば、何らかのかたちでリアル空間との接合をすることになるかもしれません。また、ブログを重ねていく中で、いわゆる、身バレもあり得ることを前提に、きちんと箱庭の手入れを行っていきたいと思っています。

 ブログを書くとなると、ですます調か、である調か、といったところも悩ましいことになってきます。どちらを選ぶかで、ブログを訪れる人の印象も大きく変わってきます。このことだけでも、時間をかけて考えたいとも思いましたが、これは半ば直観的に、ですます調のほうが、自分の心が丁寧な気持ちになれるということから、ですます調ではじめることにしました。

 身バレのことを先に書きましたが、私としては、不意打ちを食らうようなかたちでの身バレはしないよう、細心の注意を払いたいと思っています。プライベートの出来事などはブログに書きませんし、仕事に関するネタも当面は避けたいと思っています。私の拠って立つところではあるので、いずれは仕事のこともブログネタにしていきたいとは思っていますが、ある程度、ブログに慣れてきたときに、慎重に踏み出していきたいと思います。

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